時代が変わる間にいます

こんにちは。
クリエイティブデザインラボの岩崎です。

コロナの猛威が復活の兆しを見せ、政府もテレワーク7割の要望を経済界に通達するなど、またゴールデンウイーク付近の緊張感が高まりつつありますね。
ところが、周りを見れば思った以上に緊張感がない、なんて考えをお持ちの方も多いのではないかと思います。

でも、4月5月の緊張感をもう一度復活させたらどうなるか。
今回は、もしまた緊急事態宣言が発令されたら?をもとに、色々考えてみたいと思います。

緊急事態宣言で街はどうなる?

緊急事態宣言が出てから、様々な場所から人が消えました。
街は人影がなくなり、皆家からでなくなりました。一人ひとりの努力によって一時的とはいえ、コロナを抑え込むことに成功しました。

さすが日本人!やればできる!・・・と本気で考えられますか?


なぜ人々が街から姿を消したのか。
これは、一人ひとりの意識も間違いないのですが、実はそれ以上に飲食店をはじめとする商業施設の、断腸の思いによる判断があったからです。

人々が街に繰り出すのは、そこに買い物や食事、娯楽、観光といった目的があるからです。つまり、その目的が稼働していなければ行動の理由が生まれず、結果として人は行動しなくなります。街中でお店を閉めた結果、そこに行く理由がなくなったので、街から人が消えたのです。

お店を閉めれば人の流れを制限することはできるでしょう。しかしそれは、消費者を対象としたビジネスにとっては本当に死活問題です。
店を閉める→お客が来ない→売り上げがないという流れ。
売り上げがなければ、バイト代も家賃も払えません。バイトにはちゃんと払えよ!という声も聞こえますが、個人的には「必要な仕事のために雇っているのがバイトだから、その仕事がない以上払えない」というのは至極まっとうな意見であると思っています。

今緊急事態宣言を出し、外出を規制し街から人を消す、というのはあまりに日本経済に打撃がでかすぎるのです。

最悪の負の連鎖が起きる

では、例えば飲食店がこの打撃をまともに食らって店が潰れる・・・という程度で終わるでしょうか。
少し大袈裟化もしれませんが、シミュレートしてみましょう。

コロナで緊急事態宣言がでて、街から人が消えるとします。
するとお店はお客がいないので売り上げがなくなります。
売り上げがないので人件費が払えません。これでリストラが始まり失職者が生まれます。

同時に、お金がないから家賃が払えません。お店を撤退しましょう。そしてそれがいくつも出たとします。
すると、その家賃を収入源として会社を運営していた不動産会社や大家さんの収入が絶たれます。
これにより、また失職者やお金に困る人が出てきます。(そしてこれを外国のお金持ちが買って・・という話もありますが割愛します)

お店がなくなるところに戻りましょう。
飲食店に食材や商材を下ろしていた卸問屋、おしぼりなどを提供する業者も、お金を払ってくれる存在を失います。
問屋が仕事ができなくなれば、そこに販売を委託しているメーカーも売り上げがなくなります。
これらの会社の存続も怪しくなってきました。
そしてリネン系のクリーニング工場に多くの人を雇っていれば、当然その人たちは食事をしますから、近隣のコンビニやスーパー、定食屋にも影響が出るのは必至です。

そして極めつけは、会社の法人税というのは、「利益から算出する」というのが基本です。ですから、連鎖倒産や影響を受けて著しく減益になれば税収が落ちます。結果として国力に大きな影響を及ぼします。

・・・と、このように単なる飲食店の減少にとどまらず、大きな大きな問題に発展する可能性をはらんでいるのです。
ですから、おいそれと緊急事態宣言を出したり、経済を止めたりするわけにはいかないのです。
そこには、たくさんの人の生活が懸かっているのですから。

消費者を守るために法人に規制を

4月からの緊急事態宣言から生まれたテレワークは、かなり多くの人の出勤を規制することに成功しました。まだ完全に数は戻っていませんが、それでも日を追うごとに駅を使用する人は多くなっています。

私は飲食店などのサービス業の規制よりも、この出勤に規制を厳しくかけるべきだと思っています。
もちろん、毎日出勤しているからこそ私たちのライフラインが維持されていることはよくわかっています。
しかし、パソコンさえあればある程度の仕事が回ってしまう会社があるのもまた事実です。
ですから、そういった会社はもっと積極的にテレワークを導入し、物理的に人の移動ができないようにしてしまうことで感染リスクを抑え込むことが、現実的なお話であると考えます。

 

危機感持てるかな?

今回の話の趣旨とはずれるので詳細は書きませんが、このテレワークをはじめとした働き方は、今までにない、いうなれば新時代の働き方です。
ですから、この新時代の変化をかたくなに拒絶する、順応しない人は、明らかにこれから居場所をなくします。
テレワークに対応できず、会社という箱に重点を置き、出社することを絶対の是としている方は、間違いなくリストラの対象です。なぜなら、生産性が悪い存在に他ならないから。

この時代は、働き方も大きく変わらないといけない時代でもあるのです。
そのためには考え方を変えなければいけない。これまで価値がないといわれていた考え方ややり方に価値が生まれる時代。
あなたは、生き残る準備ができていますか?

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