夢実現 と認知的不協和の強い関係

夢実現 にはモヤモヤを味方につけることが近道

こんにちは。クリエイティブデザインラボの岩崎です。
先日threadsで

 

投稿者: @cdl_official_iwasaki
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と言う投稿をしたところ、フォロワーの方から「詳しく!」と言うご要望をいただいたので、良い機会なのでお話ししていこうと思う。

「こうありたい姿」と言うのはその人の望む姿のことだ。別の言い方をすると目標として達成したい姿、夢実現の姿と言うことになる。
目標の達成やなりたい姿になる、と言うのは少し前の世代の人なら『とにかくがむしゃらに努力せよ』なんて言っていたかも知れないが、近年、脳科学としても心理学としても研究が進み、科学的・論理的に夢実現モデルは解説できるようになっている。
だからと言って、これがわかれば夢が実現するのではなく、それを知ることによって効率的に夢に近づきますよ、と言うことである。
ある意味有料級な、専門的なお話をしていこう。

目次はこちら

夢実現 のために脳を知る

この話はまず脳を知ることから始めないといけません。
と言っても学者レベルのお話ではなく、すごく簡単に特性を知りましょう、と言う程度です。

脳の話をするときは、その内容に向けて前提を立てた上で話す必要があります。
今回のお話での前提は、“脳は快を優先する”と言うこと。
この快と言うのはこの後お話する“認知的不協和”と複雑に絡み合っているのですが、要は“楽な方、楽な方”へ脳は動こうとします。
ちょっと難しいのはこの“楽”と言うのはサボる、怠けるとは少しニュアンスが違って、モヤモヤしたりストレスを感じることを回避したいという感情のことです。

つまり、モヤモヤしたりストレスを感じることが脳は嫌いなので、それを回避するように体を操ります。
これが“脳は快を優先する”と言うことの意味です。そしてそれが得られるように体を操流ということになります。
まずはこれが前提です。

さらに脳には、今必要な情報を優先的にキャッチするというと言う機能もあります。
これは後ほどお話ししますが、“快の状態”を維持するためにはこの機能は欠かせません。
ものすごく簡単にお話ししていますが、脳というのはとっても興味深い臓器ですよね。



夢実現 に不可欠な認知的不協和

脳を知るでお伝えをした“脳はモヤモヤしたりストレスを感じることを回避したい”と言う件。
このモヤモヤとかストレスってなんだと思います?
これこそが認知的不協和です。なんだか事象の一つひとつに名前がついている感じがなんとも学術的(笑)

モヤモヤが認知的不協和ってなんやねん!と思うので解説します。

心当たりがあると思いますが、人は「やろうと思うこと」と「やろうと行動すること」と言う「想い」と「行動」が一致しないとモヤモヤを覚えます。
例えば、仮病で学校をサボるとします。この時、開放感を感じるかもしれませんが
「本当は学校に行かなければいけない(行ったほうが良い)」と言う感情と
「学校に行っていない」と言う行動が、それぞれ相反します。
そうすると、モヤモヤを覚えます。

このように行動と感情が一致しないことを、認知的不協和と言います。
そして、人間がこの認知的不協和を感じた時には、3つの行動のどれかを取ります。
・行動を感情に合わせる
・正当化する
・感情を行動に合わせる

これらは、
感情を行動に合わせる→例えば。とりあえず家をでよう!として途中で帰ってくればいい。と言うように、「やらなければならないハードル」を下げて、努力しないようにする。

正当化する→なんだか風邪っぽいからサボるんじゃなくて休むんだ、と行動しない理由を探す

行動を感情に合わせる→辛かったら素直に相談するとして、まずは学校に行こう!と「行かなきゃ」の感情に従って行動する。

行動を感情に合わせる以外は、成長発見がないものになります。おそらく、先の2つは認知的不協和を抱えまままでしょう。
認知的不協和を認知的協和に転換するには、感情と行動が一致する必要がありますが、あと付けで感情を変化させても、それはある意味感情を偽証することになるので、あまりお勧めできることではないのです。
なお生活の中で、もしくは人付き合いの中で、「どうせ〇〇だから」と言う言葉を聞くことがありますが、それが正当化というものです。

脳は快を求めます。
そして不快の正体は認知的不協和。
と言うことは、この認知的不協和の特性をうまく活用して脳を快の状態にすればいい、と言うことがわかります。



夢実現と行動特性・思考特性の関係

コーチングを学んでいる人だといろいろな名称で呼ばれますが、つまるところは同じことかな?と勝手に思っているやつ(笑)
私はコンピテンシーと呼んでいるけれど、人によっては『無意識的有能』なんて呼んだりします。
行動特性・思考特性というのは言うなれば“無意識にその行動をとってしまう”こと。
自分の足で歩ける場合、例えば“目的地の最寄駅に降りて歩く“ということを自然と選択する場合があります。
これは経験からあるこことが最も効率が良いことを知っているから、無意識に選択しています。
もっと極端にいうと、この“歩く”というのも行動特性です。
これと同じように、ある事象を目の当たりにした時無意識に考えてしまうので思考特性です。

このコンピテンシーを涵養するのは、「習慣」です。普段から当たり前のようにやっていること(例えば歯磨きなど)が行動特性として身につきます。そして人間は、一度習慣形成するとそれを外れるとモヤモヤします。
そう、認知的不協和が発生するのです。
つまり、やるべきことを習慣化すると、それをやらないことに認知的不協和が発生する、それを解消したくて脳は行動を起こさせる、ということがわかります。

さてさて、夢実現のメカニズムがだんだんはっきりしてきましたね。



夢実現 に必要な情報を集める

脳と認知的不協和の関係をお話ししましたが、もう一つ、このテーマを語る上で外せない脳の働きがあります。
それが、RASというものの働き。
RASとはReticular Activating Systemと言って、日本語では『脳幹網様体賦活系』と言います。私たちが脳をイメージすると出てくるのはウネウネとシワの入った半円状のものですが、あれは『大脳新皮質』と言います。その下に大脳辺縁系というのがあって、その奥に脳幹という原始的な脳があります。
このRASの働きは、関心のある情報をキャッチし、それ以外をスルーする、というもの。

例えば、朝のニュースで「ラッキーカラーは黄色」と聞いたら、普段と同じ通勤・通学の道なのにドトールのような黄色い看板が目に入ったり、友人の持つ黄色いアイテムが目に付いたりしたことはないですか?
まさにそれがRASの働き。
普段と違って脳が「黄色」を意識するために、黄色の視覚情報をキャッチしてしまうのです。

好きなミュージシャンができたら、やらたにその曲を聞くようになる
呼んでいる本の作者の名前がよく見るようになって、有名になったんだなと実感する

これらは大体RASの働きです。
脳は『見たいものしか見ない』という特性があるので、やたらに目につくようになるのです。
ということは、あなたの頭の中を夢のことで具体的にいっぱいにすれば、脳はそこに必要な情報をキャッチするようになるわけです。



夢実現 のために具体的なイメージをしよう

引き続いての脳の働きで申し訳ないのですが(笑)、もう一つ外せないお話があるのです。
それは、『脳は具体的かつ鮮明にイメージされたものが現実かどうかの区別がつかない』というものです。

ちょっとわかりづらいですが、私たちが目で見て認識しているものは、目から取り入れた情報を脳が具体的にイメージし、認識をしている、というものに過ぎません。
ですから、脳の作り出すイメージの差異で目の錯覚がおきます。
また、具体的なイメージは脳の中で勝手に行われますから、その人なりの認識になります。
りんごを見て「りんご」と認識できるのは、資格情報と記憶をすり合わせて最適解を脳が弾きだしているためです。
だから、知らないものを見ると脳に情報がないので「わからない」となるのです。
また、強くイメージされたものを認識しますから、記憶違いとか人と異なる見解が生まれます。

人間の体は、脳からの指令を正直に反映させます。
ですから、鉛筆を「熱い鉄の棒」と錯覚させれば本当に火傷したようになります。これはつまり、「具体的・鮮明にイメージしたものに体を反応させる」と言えます。

とまぁ、このように人間の脳は実はある意味ちょろいと言えます。
ですので、夢実現のために可能な限り具体的・鮮明に活躍している姿をイメージすると、脳はその姿を現実のものと勘違いし、それを実現させるために体を動かすように指令を出します。

ふむ、なんとなく 夢実現 の論立てがはっきりしてきましたね。



夢実現 のためにアファメーションを知ろう

具体的なイメージを文章化し、それを脳に刷り込んでいくことで、RASを活用したり認知的不協和を利用したりして夢を実現させる取り組みを『アファメーション』といいます。
ルータイスが始めたものなのか・・・・な?
これを語るのでも、2時間くらいの講演会ができてしまうので詳細はお話ししませんが、先ほど、『脳は具体的かつ鮮明にイメージされたものが現実かどうかの区別がつかない』とお話ししました。つまり、「これが自分の今(もしくは未来)の姿だ!」と強烈に脳に刷り込むことで、脳は「これを実現せにゃならん」と錯覚します。
すごく強引な例えをするなら、「エアコン寒すぎるから温度を下げよう」と体を動かすのと似たようなものですね。(かなり強引な解釈)

現実に起きていることでなくても、脳が「現実だ」と錯覚すれば脳はそれに向かって体を動かします。
ですので、具体的に鮮明に姿をイメージする、そのために具体的かつ現在進行形でなりたい姿を描く。それを読み込んで毎日刷り込む。

このアファメーションが、夢実現モデルとしてとても大切なのです。
さて、なんとなく夢実現 モデルのカラクリがはっきりしてきました。最後にまとめましょう。

夢実現 モデルのカラクリとは?

認知的不協和から始まった 夢実現 モデルのお話ですが、まとめていきましょう。

【具体的目標】
まず、 夢実現 のためには、なりたい姿を具体的にイメージできないといけません。っていうか、それがないと実現するものがないから進めません。

【アファメーション】
それを明確にイメージして、現在進行形で実行している姿を言語化します。それを毎日読み、イメージをすることで脳に「現実のものだ」と錯覚させます。

【RAS(脳幹網様体賦活系)】
アファメーションが脳内で稼働すると、脳はその活動に必要な情報を優先的に得ようとします。
どんな些細な情報でも脳はキャッチし、逆にそれに関係ないものはスルーします。完全に目標達成のために脳が向くと、他の人がどうだとか、他人と比較してどうだとか、そういうことを考えなくなります。
比較することは成長のための阻害要因なので。

【認知的不協和】
明確になりたい姿が決まり 夢実現 モデルが動き出すと、今度は体がそれに向かって動いていないと気持ち悪くなります。
具体的に動かすとしたら、その実現のために毎日やることを決め、それが習慣化できれば、「やらないこと」が気持ち悪くなり体が動きやすくなります。
考えていることとやっていることが一致しないことが認知的不協和ですから、毎日やろうとし、それが習慣化し、毎日やっているとなれば認知的不協和は起きませんし、毎日努力しているわけですから、実現しか先にない、となるわけです。

これが、 夢実現 モデルのカラクリです。
どうです?ちょっとできそうな気がしてきませんか?

そうなんです。これ、誰にでもできることなんです。

ものすごく長くなったけど、これをどう実施するかは完全に個人対応です。
やりたい方は、こそっとご連絡ください。





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