子育てとゲーム のバランス
子育てとゲーム の問題は、多くの親、それこそほとんど全員と言っても過言ではないレベルで、継続的か刹那的かを問わず悩んだ経験があるのでは?と思う。
とある地方自治体では条例でゲームの時間を規制するなどという、愚かな極まりない内容が話題になったりしたもので、そうやって大人が規制に乗り出すほどにある意味社会問題なのではないか、と。
ではここで、「ゲームはそもそも規制するのが不可能である」といったら皆さんどう思うでしょう?
これはネタでもなんでもなく、れっきとした事実なのだ。
子育てとゲーム はおそらく切っても切り離せない問題だが、同時にどうしようもない問題でもあるのです。
子育てとゲーム とはそもそもなんだ?
私は1980年代生まれなので、幼少の頃は任天堂のファミコンが主流だった。
テレビに繋いでソフトを入れると見たこともない世界が広がるそれは、まさに当時のバーチャルリアリティだった。友人たちとの共通言語でもあるし、何より1日のうちそこに費やせる時間があることが何よりの楽しみだった。
さらっと30年前から、すでにこの 子育てとゲーム というのは生活の中に入り込んでいるのだ。
もっと前には「喫茶店でインベーダーゲーム」というのもあるが、これは外に出てお金を入れないといけないから除外させてもらう。
さて、幼少からゲームをされているかたは心当たりがあるかもしれないが、ゲームの一番厄介なところは、熱中・没頭してしまうということだ。時間を忘れその世界に入り込む。当の本人はその世界の当事者だからアドレナリンどっぱどぱで楽しい時間が延々と続いているわけだが、しかし傍から見ればただただテレビ画面を見つめているだけ。
親からみれば、勉強しない、家の手伝いしない。時間を忘れてただひたすらに遊び続けているその姿はイライラの元でしかない。
ゲームをたくさんやりたい子供VSゲームを規制したい親。
これが 子育てとゲーム 問題です。
子育てとゲーム 何も知らない有識者
子育てというのは古今東西常に情報を欲しがるコンテンツ。なので、昔から当然のように 子育てとゲーム についてドヤ顔で語る子育ての専門家もいました。
でもね、これ実はすごく難しくて、問題があるのです。
それは「その専門家はゲームを知っているの?」ということ。
というのも、親はゲームする行動を管理したがるので当然そちらに寄り添ったコンテンツの方が受けるわけです。
ですから
「遊べる時間を30分と指定しましょう」
「何時から何時までと決めましょう」
みたいな管理する方法ばかりが目立ちます。で、これが全くの愚策なんですね。
ゲームをやったことがあって、なぜ子供がゲームにハマるのかを理解して、その上で教育の専門家である、という立場なら、おそらくこの回答は出せないのです。
ゲームを知らない有識者がドヤ顔でゲームを語り管理を語ると、結局ゲームばっかりする子供が出来上がります(笑)
子育てとゲーム は管理し合えない
ゲームを遊びと捉えている親はかなりの数でいます。
ゲームをくだらないものと思っている大人も結構います。
この、「舐めている」態度が、ゲームは規制できると勘違いするのです。
よく言われる例ですが、私たちが何気にスマートフォンで撮る画像。あの画像1枚のデータよりも少ない情報量で、一斉を風靡したゲーム「スーパーマリオ」は作られています。
そしていまのスマホゲームを含め1本で数千億円を売り上げるゲームもあります。
つまり、昔からゲームとは先端技術の集合体であり、多額の経済効果を持った一大コンテンツです。
そしてそれを可能にするのは、天才と言われるゲームクリエイターの人たち。
その天才たちが、面白おかしく、思わずのめり込んでしまうように作られたのがゲームという存在です。
これはファミコンの時代から変わりません。
今はさらに、「課金したくなる仕掛け」も盛りだくさん。
わかりやすく言えば、天才の作ったものを一般人の凡人如きが管理できるわけがないということです。
子育てとゲーム のバランスをどうとる?
天才が作ったのだから管理なんかできやしない
なんて言ってしまうと元も子もないわけですが、これは「親が一方的に管理する」ということが不可能である、ということです。
これまでも述べてきたように、ゲームは時間を忘れて没頭するように作られています。
ですから、それを「時間で管理しよう」みたいに遊ぶことそのものを管理することがナンセンスなのです。
しかし、ある条件を満たせば子供が自らゲームをやる時間をコントロールするようになります。
その条件とは、
一つは子供と共にルールを決めること
一つは好き放題やれること
一見すると相反する内容ですが、これを実現できることが大きなポイントです。
管理をしようとすると、親が勝手にルールを定め、守らせようとします。
そもそも、押し付けられたルールほど守られないものはない。どれだけルールを決めても破られると嘆く親がいますが、ルールを勝手に決めることが間違っています。
ルールの設定に自らも参加し、決めること。
そして、抑えた分どこかで発散できるタイミングを持つこと。
要は、自らの意思で決めることが大事なのです。
子供だから決められない、子供だから管理する。もちろん、それも教育方針としてありでしょう。
しかしそれは、「権力を持った人間が支配する社会でよし」と親が見本を見せているのと同意です。
さて、ゲーム問題に頭を悩ませるみなさん。
ご参考まで。
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