我が子が「 他の子と違う 」と感じたら

こんにちは。クリエイティブデザインラボの岩崎です。
Clubhouseを初めてみました。その中で感じたことを記事にしつつ、定期的に今回のようなテーマで仲間とClubhouseで発信をしていこうと思います。
ちょっとセンシティブな内容ですが、コロナ禍で直接話したり相談したりする相手がいなくなった中で、子育てに悩み、心境を吐露できるClubhouseという空間はまさにうってつけなのかもしれません。

そして、私のかつて書いた記事「ママ必見!『冬でもTシャツ短パン少年』徹底解説」が毎日確実にレビューがあることから、ひょっとしたらタイトルのようなお話が今求められているのかもしれないと思いました。
我が子の他に、「孫が・・・」という記事でも書いています。記事はコチラ⇒ 孫が「 他の子と違う 」と感じたら 



「 他の子と違う 」と感じたら考えて欲しいこと

親は誰しも、我が子に健やかに育ってほしいと願います。そして、可能な限り何事も人並みに成長し、人並みに勉強などができ、人並みの社会生活を営んで欲しいと思っています。

ですが、時にそれは難しい場合もあります。
というか、そもそもその「人並み」というのは、大多数が進みやすくするため都合よく定義したものすごく狭い幅で、実の所誰もがそこから大なり小なりはみ出しているのだと思います。

ですから、もしも「他の子と違うかも」と感じても、まずはそれが悪いこと、おかしなことと捉えず、何がどう違うのかということを冷静に観察して欲しいと思います。
そして、何ができないのかを数えるのではなく、何ができるのか、何ができるようになったのかを数えてほしいと思います。
まず、それだけでもお子さんの成長に自信が持てるようになります。



「 他の子と違う 」と感じたらつい考えること

早い段階でお伝えした方がいいと思うので、はっきり書きます。
「 他の子と違う 」と感じた親は、まず調べます。ネットを使って、子供の行動の心当たりを片っぱしから検索します。この時、親の心理としてこんなことが挙げられます。

【その1】「 他の子と違う 」という答えを聞いて安心したい

少しメンタルマネジメントの話なのですが、人間はストレスを感じた時に『回避行動』というものをとります。ストレスの元から離れようとすることで、極端に言えば、ストレスを感じて取る行動はほぼ全てそれです。
わかりやすくいうと、嫌なことより心地よい方に心は行きやすいということです。

目標達成の仕掛けとかもこれと密接な関係があるのですが、それは置いといて、 他の子と違う ?と疑問を持った時、それは自分にとって非常にネガティブなストレスになります。ストレスの原因は、「子供の態度が理解不能で不安だから」です。
そこで、ひたすら検索します。目的は単純です。「あなたの子供はグレーです。(もしくは発達障害の可能性があります)」という答えが欲しいから。
あー、やっぱり!と思うことで、ストレスの理由が手に入ります。これで溜飲を下げるわけですね。

自分がこうだろう、と思う答えがネット上で見つけられないとストレスです。
ですので、こうだろうと思うネット記事に出会えるまで検索をつづけ、ようやく理想の答えを書いてくれた記事に救われた気分になります(このとき、「成長過程で普通のことだよ」のように自分にとって都合の悪い記事は見て見ぬふりをします)。この安心のために検索します。
これも欲しい回答じゃない=ストレス→見ないふり、という回避行動ですね。



【その2】 とにかく情報が欲しい

多くの親の心理はこちらだと思います。
単なる杞憂で終わって欲しいと思いながら、しかしどのように対応していいのかを知りたい。情報が欲しいから検索をする。
子供なりの成長を願う、という本来あるべき態度が意識無意識に関わらず身についている人は、そこから「ではどうすれば良いか」を見つけ出します。
市に相談をしてみよう、療育の相談をしてみよう、かかりつけ医に何かの機会に聞いてみよう・・・このような行動に結びつけます。

前者は、スッキリする理由が欲しいだけ、後者は子供のために動くため。同じ検索でも目的によって全然異なります。
どうか、まずは自分のスッキリのためでもいいので、その後は子供の成長のための時間にしてください。



「 他の子と違う 」と感じたら心掛けて欲しいこと

検索のお話の続きです。
私たち親は、子供が他の子と違う 」と感じたら検索をする、と書きました。検索することは悪いことではありません。相談できる人が身近にいないのであれば、他の親の意見や先人の体験談を聞いて対応方法を考えるのはとても大切なことです。

ですが、ぜひやって欲しいことがあります。それは検索は子供が寝ている時にやりましょうということです。

子供が遊んでいる時、検索に没頭していると子供をみていません。外を歩きながらスマホ使ってヒヤリとした経験をお持ちの方もいるはず。それだけ周り見えなくなります。
子供の成長は一瞬一瞬が大切で、その時間は戻ってきません。お仕事や家事、別のことでかまえない時はあるでしょう。それはそれで問題ないです。
ですが、せめて一緒に入れるときは、スマホではなく子供をみて欲しい。
調べている間、子供をみていないのです。そしてそれは、後から気づいても取り戻せない時間です。

今は、調べることが簡単な時代になりました。調べることは悪ではありません。むしろ重要です。ですが、それは時間管理が必要です。なんか 「 他の子と違う 」と感じても子供といれるときに子供を見ていなければ、いったい何をみて調べているのか、わからないですよね。なので、せめて子供が寝た後に調べる、その時のネタは気づいたことをボイスメモなどでさっと記録しておく。こういった対応をおすすめしたいです。



「 他の子と違う 」 と感じた後の子供への対応

他の子と違う、というのは大体が「他の子ができることができない」というできない部分にフォーカスしたお悩みが多いです。
3歳児検診や、市の子育て支援系のプレイルームでの行動、保育園などでの子供の社会で目立つ行動がある。などで違いが目立ち、不安になる。

他の子と違うことをやっていたり、我が子だけできなかったり、すごく不安ですよね。だからこそ、専門機関に早い段階で相談し、適切な対応をすることが必要です。
ここは別の機会で語りますが、もし、 「 他の子と違う 」と感じたら、常に次のような意識を持って欲しいと思います。

何ができるかを数えよう

できないことにフォーカスすると、人間の意識には際限がなくなります。「できない」とは他人との比較から生まれる意識です。まずは隣の子、次にクラスで1番の子、テレビの同年代の子、そして自分の子供時代・・・「できない」ことに意識を向けると、いつまでも子供ができないことを探し、ネガティブになります。まさに負のスパイラルです。

ですが、「できるようになった」ことは過去の本人との比較です。つまり、成長です。
できないことに目を向ければネガティブに際限はありませんが、できるようになったことに目を向ければ、そこには喜びがあります。どうか、その笑顔を子供に向けてください。

「 他の子と違う 」 と感じたら

ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)という書籍があります。内容は是非お読みいただきたいのですが、その書籍でもあるように、適切な療育・教育を受けてこれなかったばかりに、生きづらく残念ながら犯罪に走ってしまう少年は実際にいます。

私たち親は、子供が生きていく力を養う責任があります。
例えば療育は、その子が一般的な社会に適用できるように矯正・教育する機関ではありません。
そのこが生きていくために効果的な学習方法を探り、それを持って理解を深める環境です。ですから、親の教育機関でもあるのです。

もしも発達障害だと分かったとき、いくら他の子と同様に叱ってもそれが理解できなければその子は苦しいだけです。適切な対応が必要です。そのために、療育が必要です。

子供の成長を考えたとき、親の面子なんて関係ないです。
「 他の子と違う 」と感じたとき、不安ですよね。子供の将来に悩みますよね。すごくよくわかります。
でも、だから専門機関があります。何が「 他の子と違う 」のかを冷静に捉えてください。
調べたいとき、行動の謎を検索したいときは、子供が寝ていたり出かけているときにしてください。
たくさん子供をみて、触れ合って、そして考えてください。
何より、あなたがママならパパの理解と協力も必要です。夫婦でたくさん話してください。

深く悩まない。遠慮なく色々頼っていいと思います。
何が違うのかではなく、今何ができるのか。これを常に見てあげるようにしましょう。





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