新しい時代の選挙 の始まりか?参院選を振り返る

新しい時代の選挙 の形が少し見えてきたのかも。
こんにちは。クリエイティブデザインラボの岩崎です。

まずは、避けて通れないこの話。
選挙期間中、最悪の事態が起きてしまいました。元内閣総理大臣・安倍晋三氏の暗殺です。
彼の政治手腕には賛否両論あり、多くの人の関心を政治に向けさせました。
政権後半には新型コロナがこの日本を襲い、その対応に追われました。
今でこそ当たり前にあるマスクは、当時転売ヤーと言われるふざけた存在の暗躍もあり、当時完全に品薄。
そこで彼は「アベノマスク」と揶揄されるガーゼマスクを国民に配布しました。
お金の問題もあったでしょう。なぜその業者なのかもあったでしょう。
しかし、「マスクがないから配布する」という事実。間違いなく批判がくることがわかっていたのに押し通した。この決断力は凄まじいと思います。

特定の政党に思い入れはありませんが、しかしこれほどの政治家を失ったのは国としても非常に大きい。各国の代表がこぞって哀悼の意を示したことからも、彼がどれだけ活躍していたかがわかると思います。
心より、ご冥福をお祈り申し上げます。

新しい時代の選挙 が始まる?

新しい時代の選挙が始まりつつあるなと痛感したのは、Youtubeなどで芸能人の暴露話をして人気者になった候補者が当選したこと。
元々の政治活動はもちろん、思想や信条なんかも分かりません。というか発信しているかすら知りません。
テレビの政見放送でもほぼ出てきていないし、メディアも芸能事務所との絡みもあるのでそういった人は積極的に出しません。

ということは、必然的に従来の形で情報を受け取り選挙に行っていた人たちには、その存在すら知らされていない可能性があります。

それでも当選しました。これは単純に、「ネットで情報を得た世代が投票したから」に他なりません。つまり、従来のやり方と異なる形でも当選できることを証明した形になります。
もちろん、いわゆるタレント候補だし「当選したら暴露する」みたいなネタもあって、その話聞きたさに投票をした人がいるのも否めないでしょう。選挙=知名度は昔から絶対だし、そう言った意味では従来通りのやり方。
その手段が変わったというだけであって、珍しくはない。しかし、テレビでの発信以上の力を持っている、という意味でも、新しい時代の選挙になるのではないかと感じます。



新しい時代の選挙 書くのが古い

よく言われますけど、選挙って「行かないといけない」というものです。選挙のたびに通知が送られてきて、それで会場に行く。
そもそも選挙は本人でないといけないので、その人の代わりに行く、ということはできません。つまりそれば、「家から出られない人」には直接的な権利行使の場がないとも言えます。
また、なんらかの事情で文字が書けない人にも厳しいですね。

今の時代、保険の契約もネット回線の契約も、オンライン上で完結します。
よく言われているように、ネットで選挙だって、実際には何も難しくないはず。
行きたい人は行けばいいし、家で投票したい人はすればいい。もちろん、ものすごく強固なシステムが必要なのはわかりますが、しかしそれで民意が反映されるなら全然アリだと思います。

ただしこれ、ものすごく問題があります。
技術的な問題はありますが、正直瑣末なこと。そんなことより、若い人の選挙参加g増えると、老獪な議員は困ってしまいます。
実際、若い人のノリが選挙に大きく影響することが分かりましたからね。
これはそのうち語りましょう。

しかし、時代は間違いなくオンライン選挙に動き始めている。
マイナンバー持てばとか、e-taxの機械あればとか条件をつけて、まずはネット選挙がありにすべきでしょう。
これは代表的な 新しい時代の選挙の先駆けになると思います。



新しい時代の選挙 私はすでに古い

今回の参議院選挙においては、東京の選挙区で元アイドルの女性が立候補。
比例では先述した暴露系YouTuberが目玉として立候補しました。あ、他にもお笑い芸人とかもいましたね。
元アイドルの方は、各局の取材をNGにしたことで話題をさらいました。事前の質問に対しても改憲以外は全て無回答という有様。
暴露系YouTuberに関しては思想も信条もない。となったときに、このような人が当選をしてしまったら政治は本当にどうしようもなくなる・・・と思ったのですが、その考え方がすでに私自身、古いのかもしれません。

そもそもタレント候補というのは昔からいた。比例代表になった時、票を集められる人がいるのは武器です。であれば、有名人を立候補させるのは当然のこと。立候補する方も馬鹿じゃないのだから、自分が頭数のみの存在で、中身や政策に一切期待されていないことはわかるでしょう。そんな存在価値でもいい、と思ってその政党から立候補しているのですから、まぁそれでいいのでしょう。

それに、そうすれば票が集められると思っているのもまた、今の政治。タレント候補にいちいちめくじらを立てるのも、私がすでに古い側にいるからでしょう。

タレント候補だからだめ、ということもないでしょう。実際に、6年前はぶっちぎり当選だった元ダンスユニットのメンバーも今回は辛勝。有名だから当選する、というわけでもなくなってきたのは変化だと思います。

新しい時代の選挙 に変わろうとしている今、改めて私の考えもアップデートしなければと思います。



新しい時代の選挙 で国政は変化する

さて、そんな中でも特筆すべきは、特にその暴露系YouTuberの当選で分かったこと。
彼に国政で活躍してもらいたいと思っている有権者がどれだけいるかが非常に不透明ですが、しかしそれでも若い人たちの関心をさらい、得票数を伸ばした。
投票した人は、ある意味「ノリ」だったのかもしれない。
当選したら聞ける話があるから、とエサに食いついただけかもしれない
しかし、政治がそれだけで変わる、ということは間違いない。

自分の一票が・・・というのが何万という人が考えた結果、こうなった。
自分の一票では変わらない、というのは勝手だが、しかしそれは、無知ゆえの現実逃避だろう。

ということは、ネット上で若い人たちが関心を覚え、どのような形でもそれが選挙に影響を与えれば、政治家は無視できなくなる。そして投票する人の平均年齢がどんどんと下がっていけば、本当に時代は変わるかもしれない。
ただ、耳障りのいいことを言って国益を損なわせる政党のささやきに若者は流されやすいので、それはそれで大きな問題である。

また、今回の参院選で着目したいのは比例代表の結果である。
与党圧勝なのは選挙区であって、比例は実は横ばい。ということは、古い人たちの大票田は変わらずに強いが、しかし「誰を選ぶか」となった時、選挙区がなければ必ずしも与党なわけではないのだ。

実はこの比例の非拘束名簿方式、私が思うにネットとの相性が抜群だと思う。
全国に発信できるメッセージはオンラインであれば家で受け取れる。
日本中にエンタメの有効性を訴えた元漫画家の方が当選したのがいい例だろう。

これからの政治は、多分変わる。
そして、投票者の年齢は間違いなく変化を起こす。

既存の政治家では、古いタイプの人は対応しきれないだろう。
実際に、比例とネットの相性が理解できていれば与党が不利にならないように対応したはずだから。

さて、次の選挙はどう変わるだろう。





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