自信をつけたければ自己肯定感と同時に効力感
こんにちは。
クリエイティブデザインラボの岩崎です。
さて、ここを開設する前はアメブロで試験的に情報発信をしていたのですが、そこではあることを何度も言っていました。
それは
『自己肯定感と同じくらい大切なものがあるよ』
ということです。
自己肯定感というのは文字通り“自己”を“肯定”するものですが、では、肯定の尺度は何でしょう?
これを聞くと「自分の判断だ」という人がいるのですが、実は少し違います。
厳密にいうと、“自分の判断はどこから生まれるか”ということまで意識が及んでいないのです。
自己肯定感の根底に流れるのは?
自己肯定感の本質には“社会性の判断基準”というものがあります。
少し過激なことを書くと、一般的に私たちにとっては、いかなる理由があっても人を傷つけることをよしとしません。
しかし、ある宗教や、宗教内の原理主義者の人たちにとって、特定の相手を傷つけることは正義になります。
私たちは気づ付けたことで肯定感を引き上げることはありませんが、逆に引き上げることのできる人もいるのです。
これは家族という最小の社会でも起きます。
例えば結婚をしてどちらかの家庭のルールに倣う時、これまでの自分の家のルールと著しく異なる場合には、大きな戸惑いとともに自己肯定感は乱高下します。
家の中でもそうなのですから、多くの社会性が共存する学校という単位の社会でも、それは絶対に起こりうるのです。
それだけ、自己肯定感は不安定でもあります。
ですから、ある一定の空間において自己肯定感を引き上げても、異なる社会性・社会常識に触れることで、それは簡単に引き下げられることもできるのです。
前向きな心構えを育む
では、自分にせよ子どもにせよ、どんな環境でも前向きになれるよな心構えは無理なのか?というと実は違います。
自己肯定感は“社会性である”と言いました。
しかし、自分は自分です。ですから、“社会”を考えることがこの問題を難しくしています。
重要なのは、“自分がどれだけ積み上げてきたか、どれだけ経験してきたか、努力してきたか”です。
つまり、自己の能力に対する信頼。
これを自己効力感(セルフエフィカシー)と言います。
これを積み重ねることで、どんな状況であっても自分の存在に対し、信頼を持つことができるようになります。
その信頼感情は、たとえ失敗しても、「今回はたまたまだ」と考え、成功を前提としたポジティブな思考を生みます。
これを、自尊心と言います。
自尊感情が最も重要
自尊心は、自分の存在に対する信頼感情です。そしてそれは、自分が積み上げてきたものから生まれます。
社会がどう、周りがどう、というのは本来関係ありません。
転校や異動、転勤、転職で社会環境が変わると、すべての人が、肯定感の低下を実感します。
全く畑違いの仕事に回された人は、それは顕著でしょう。
しかし、自尊心が高い人は、これまでの困難を乗り越えてきた自分への信頼感情がありますから、たとえ積み上げてきたものが通じなくて自己効力感が下がっても、積み上げることで力になることを経験から知っています。
ですから、新しい環境を吸収し、能力を高めることができるのです。
自己肯定感だけだと、ここまではいけないんですね。失敗してもそれでよし、と思うにとどまる人が多いので。
ですから、自己肯定感はとても大切なものですが、それと同時に自己効力感(エフィカシー)を高めない事には、自己肯定感を高めただけで大した収穫も成長もありません。
まずはやり続けましょう。積み重ねましょう。
それは必ず、あなたに大切なものをもたらしてくれます。