勉強会「大人の発達障がい」
こんにちは。
クリエイティブデザインラボの岩崎です。
私が参加させていただいてる集まり、海老名おやじの会。
2月16日、そのおやじの会主催の『大人の発達障害』という勉強買いがありました。
勉強会『大人の発達障害』とは?
海老名おやじの会主催の勉強会です。講演会形式で行われるそれは、30人以上の方にお集まりいただいて開催しました。
講演者は、海老名おやじの会の阿部 洋秋さん。
お子さんが発達障害を持たれているの方で、ご本人も同様の発達障害を持たれている方です。
当日は、ご自身の生い立ちからこれまで受けてきた行政支援などのご経験を2時間にわたってお話されました。
勉強会『大人の発達障害』を聞いてみて
私はおやじの会の会員として、当日は事務局スタッフとして参加させていただきました。
とはいえ、何もわからない新入りなので、諸先輩方にご指示をいただきながら、自分のできることをお手伝いさせていただきました。
で、こういう場所でも役割はこれ(笑)
しかしそれでも、しっかりとお話を伺うことができました。
やはり一番大きなポイントは、本で勉強されたり、発達障害の教育関係に携わっていたり・・・というものではなく、親として、当事者として実際に様々なご経験をされ、その体験をもってお話をされていることが、何よりも説得力があり、またご本人の作られたスライドがとても見やすく、非常にわかりやすいお話でした。
勉強会『大人の発達障害』での発見
昨今は、どんな些細なことでも『個性』としてそれを尊重することが当たり前になってきています。
しかし、今回のお話のなかで、「なるほど、そうか!」と思わずうなってしまうほどに腹に落ちたことがありました。(もちろん、声は出してませんよw)
それはこちら
画像では分かりずらいので文章にしましょう。
発達障がいの「特性」と「個性」
発達障がいの「特性」もその子(人)の「個性」だからといって、何もしないのはNG。
グレーゾーンだろうがオフホワイトだろうが、真っ白でも個別支援が必要な時代。
日本は先進国なのに欧米諸国から半世紀遅れている。
「特性」と「個性」は混ぜるな危険!!
残念ながら、日本はまだ発達障がいに対しての一般的理解がいまいちの部分があります。
だからこそ、人によっては“ほかの子と多少違うのかな?”と思っても、あえてそこから目をそらし、その子の特性を個性として片付け、そのままにしてしまうことがあります。
それで結局、対策が遅れ、生きづらさを感じたり、できるはずのことができなくて苦しむのは本人に他なりません。
もちろん、一般的理解が進み、周囲の人間がその特性と個性を理解することが当たり前になればいいのですが、そうではない現在は、親がその特性に早く気づき、しかるべき対応を行い、支援を受ける必要があります。
その必要性を、改めて理解しました。
勉強会『大人の発達障害』で感じたあるある
勉強会『大人の発達障害』では、講演後15分ほど時間を取り質疑応答を行いました。
その中で、詳細は伏せますが親族にいる子が、幼児の年齢であるにも関わらず言葉を離さないということに対して、質問をされていました。
質問の本人は、そこの子の親ではありません。
しかし、その子のことを非常に心配していることが、とてもよくわかります。
でも、だからこそとても心配になりました。
ともすれば、その心配が、その子の親に対して非常に強いプレッシャーをかけることになっていないだろうか、ということです。
しかし、杞憂でした。
というのも、その質問を受け、阿部さんをはじめとした方々が、以下のようにお答えになりました。
- 言葉がコミュニケーションのすべてではない。話さないからと言って過度な心配はいらない
- 心配はわかる。だが、その子の親の方がもっといろいろ考えている。見守ってほしい。
多くのことを経験され、子供と向き合い、これまで子育てをされてきた方の言葉。
私が考える以上に深く、そして勉強になるアドバイスでした。
勉強会『大人の発達障害』を受けて
講演会の中でもありましたが、障がいの程度を無視すれば30人に1人は発達障がいを持っているといわれる時代です。
これは、発達障がいが増えたのではありません。これまではグレーゾーンであったり伏せられてきたことが、検査を受ける機会に出会う機会が増えたことで、診断も必然的に増えてきたのではないかと考えています。
これは、とてもいい流れではないかな、と考えています。
日本の発達障がいに対する行政支援や対策は、欧米に比べ大きく遅れています。
そしてそのために、周りの人間の理解も遅れています。
今回のような活動は、範囲は小さいかもしれませんが、それでも活動の輪を広げ、理解を少しでも深めていくお手伝いができればと思います