フリーランスクリエイター が気をつけること
フリーランスクリエイター の皆さん。相手の支払いが終わるまであなたの仕事は終わっていないよ。
こんにちは。クリエイティブデザインラボの岩崎です。
前回、こんな記事を書きました
今回は、その続きというかなんというか。
フリーランスが引け目を感じてしまうことというのは、やはり「法人ではない」「一人でやっている」というところだと思います。
あまり報酬の交渉や請求書のやり取りに慣れていないと、どのタイミングでどのように言い出したら良いのか、迷ったり悩んだりする方も多いのではと思います。
相手もそれがわかっているのか、あえて交渉したり引き伸ばしたりというところもあったりします。
もしくは、普通にお金を払わないとか。
こんな目に遭わないために、
・その事態に遭遇したらどうするか
・そうならないためにどうするか
をお伝えできればと思います。
お金が払われない場合
基本的に、依頼した内容が有償であることが最初に双方で諾成されているなら、納品後の請求書は法的に有効だし、支払わないのは不法行為に当たります。
とはいえ、いきなり司法に判断を仰ぐ方も少ないと思いますし、まずは当事者同士でやり取りがあると思います。
ので、まずは「支払われてないよ」というアクションを起こすのが大事。というか、なんでもそうですが、まず声を上げるということが大前提。
ただ、ここは重要なんですが、ひょっとするとこっちの勘違いかもしれない。
もしくは(基本的に絶対ないですが)金融機関側の処理の遅れかもしれない。
ということもありえます。
そこで、一方的に「支払われていない!」と相手を悪者に仕立て上げるのではなく
・支払い確認できないね
・こっちの確認不足かなぁ
・金融機関の都合もあるかも
・悪いんだけど、一回そっちでも確認してくれる?
という流れが良いと思います。
ただし、この連絡の前に絶対にやらなきゃいけないことがあって、『本当に支払いがないか』ということをとことん調べて「支払いなし!」が自信持って言えることが大事です。
というのも、私の過去のケースでやらかしたことがあります。
当時は会社員でしたが、経理担当の方から「支払いがないから催促しろ」という指示がありました。
そこで私はすぐに連絡をするのですが、お相手は「支払った」とお返事をされました。
当時のお相手は総務のそこそこ偉い方なので、そのような凡ミスをすることも考えにくい。
しかし経理の言うように口座に入金がないのも事実。
さて・・・・と思いましたが、経理の人にお願いして、口座を全て調べてもらいました。と言うのも当時のその会社はいくつかの金融機関に法人口座を持っていたのです。
調査したら、ビンゴでした。
「請求書に記載した金融機関情報」と「経理の方が確認していた金融機関」が違っていたのです。
これには引き継ぎ書類に問題があったり、当時営業は経理に一切ノータッチで仕組みがわからなかったりと、すれ違いが起きやすい問題もあったのですが、それが重なったのです。
もちろん、変に疑ったこちらのミス。すぐに菓子折り片手に上司と共にお詫びに伺いました。
こんなことがあるので、たとえ支払いがなくてもすぐに相手のせいにするのはダメですよ、と。
ただ、こう言ったケースは稀で、尚且つ日本人は約束事は守る人が(体感上)多いので、「支払われない」と言うことは少ないです。支払われないケースも、相手に責任がある場合は、大体連携不備の振込ミスが多いです。
しかし、その中でもわざと悪意を持って支払わない人もいます。
そのときには、きっちりと請求できるように、こちらの非がないかしっかりと確認し、理論武装して決して逃さないようにしましょう。
たとえ未払いになっても損しないために
ちょっと難しいことをお話しします。ただ、うまくできれば有効です。
支払いについて一番避けたいことは、「タダ働きになること」「コンテンツだけ取られること」だと思います。
と言うことは、これを未然に防ぐためには先にもらうという方法があります。
つまり、着手金方式ですね。これをうまく稼働させるためには、お客様がご理解してもらえるように、相応の実績を持っている必要があります。信頼か、もしくは圧倒的に「それが欲しいんだ!」と思わせるコンテンツであれば、前払いや着手金はいけます。
本来もらう額の1/3とか、その辺は任意で決めてもいいと思いますが、事前にもらっておけば安心ですし、もらった手前中途半端な仕事はできないですし、実はいいやり方だったりもします。
ただ、これは「先にお金が出る」と言う顧客心理があるので、いい顔しない場合もあります。
導入当初はすごく大変だと思います。なので、そう言った意味では十分に注意してください。だから、逆に効果も十分なのです。
やっぱり大事なことは
お金のやり取りって結構問題を孕みます。しかしこの為にビジネスをやっているのもまた事実。
いい悪いに関わらず、この問題は根が深いです。
だからこそ、大事なことはやはり契約です。
お互いに縛りを作り、約束を履行できる状態にする。もしもどちらかが不履行となれば法的に第3者が介入して紛争を可決できるようにあらかじめ準備しておく。
大変なのですが、しかしこれが準備できているだけで大きく変わります。安心感も違います。
ただ働きや搾取、作ってから値切られるなどということがないように、事前に約束を決めましょう。
フリーランスだからこそ、自分を守れるのは自分だけ。
契約や着手金が難しいと言うのなら、それに従ってもらえるようにあなたが大きくなればいいのです。
楽しく働ける環境、作っていきましょう!