孫が「 他の子と違う 」と感じたら
こんにちは。クリエイティブデザインラボの岩崎です。
最近Clubhouseを時々活用していますが、導入の頃からなんとなく「自分に合わないなぁ」と感じていたのですが、先日その原因がよく分りました。
この出来事は私にとって強烈なストレスでした。その模様は音声で配信しようかと思います。
さて、今回のテーマは以前書いたブログ
からの派生で、子供ではなく「孫が」という視点で、じぃじやばぁばがやるべきこと、やってはいけないことをお伝えしていこうと思います。
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孫が「 他の子と違う 」と感じるとき
自分が親であった時ほど責任がなく、目に入れても痛くないほどに可愛い存在、孫。
初孫なら尚更ですが、生まれてから一挙手一投足全てが自分の笑顔の元。孫のためならなんでもできるわぁ、と思いながらも、我が子に対して「親として先輩だから手伝わなきゃ」という新しい責任感を感じたりもすることと思います。
だからこそ、孫の成長は気になるし、あえて言えば健常な発達や成長するか、というのはとても重要なことだと思います。
成長を望むからこそ、たくさんの期待をします。
そして日々の生活の中で関わっていくと、自分の子供が小さかった時や友人の話などから「我が孫はどうか」と無意識に比較をしてしまったりします。
そうすると、言葉を話す、歩く、一人で遊ぶ・・・そういった行動の一つひとつのどこかにおや?と感じることがあると、それが違和感となり大きくなって、「他の子と違うかな?」という意識が生まれます。
孫が「 他の子と違う 」と感じたら やりがちなこと
孫の発達に違和感を感じると、なぜか張り切って色々と調べたりする方が多くいます。
おそらく、もちろん自分ごとの心配として捉えている観点もあるでしょうが、我が子が親になって日も浅く、だからこそ親の先輩として「自分がやらなきゃ!」と孫の親のことを飛び越した思考になっていることもあり得ます。
実際に、過去発達障害関係の講演会を手伝った際、「孫がなんとなく・・・」という形でいらしている方がいて、質問をいただくと「どうやって教育したらいいか」とか、「どのような治療(療育)が最適か」などと言われていました。
もちろん子供の成長に、可能な限り祖父母の存在は不可欠だと思います。
ですが、それが祖父母が子育てに介入してくることは全く別問題です。
孫が可愛いあまり、将来を憂うあまり、もしくは他の子と同じように成長するために、ついつい一生懸命になってしまいがちです。
孫の親である自分の息子や娘、もしくはその配偶者に対して、子供の発達に関わるセミナーに出たり本を読んだりして得た知識を、もしくは新聞にそれと関連しそうな記事があったらそれを切り抜いて・・・・それらを説いたり渡したりして、親として我が子にできることをやってあげなきゃ、という使命感も手伝って色々なことを施してあげようと奮闘します。
おそらく、人によっては「我が子は親として日が浅いから色々とわからないだろう。だから自分が頑張らなきゃ」と再びやってきた子育て的に、我が子可愛さに頑張っているのかもしれません。
これが本当にやってしまいがち。
そして、ショックなことかもしれませんが、それこそが、小さな親切大きなお世話なんです。
はっきりいますね。孫のためにと色々とその親である我が子にいう。
それが、一番子供を追い詰めています。孫のためと言いながら、子も孫も追い詰めています。
自分が、親となった我が子を追い詰めるのです。
孫が「他の子と違う」と感じた時の行動のこれがダメ
もしもあなたのお孫さんが発達的に少し健常ではないかな?と感じて、祖父母として色々調べたとします。
そこには、我が子が子育てて少しでも困らないようにという親心での行動かもしれません。
調べた内容は、役に立てばという想いで子供に伝えるでしょう。言葉で、資料で、切り抜きで。
その行動は、孫のためでもあり、我が子のためでもありますよね。
ということは、あなたのお子さんも、我が子(あなたの孫)のためにあの手この手で情報を収集して、専門家に話を聞いて、様々な調査をしています。
覚えておいて欲しいのは、そういった形でもらう情報は、自分たちがすでに知っていたり経験済みだったり、通り過ぎていたりすることが多い情報なのです。
それでいて、その行動は親本人から見れば、「自分の親がせっかく調べてくれた情報」だから無下にできないし、孫の発達に過大な期待をしていると受け取り、もしも発達障害と診断されたら、期待に添えないであろうことに、非常に暗い気持ちになります。
ですから、孫が可愛いあまり色々と調べることはよくても、良かれと思いそれを我が子やその配偶者に教えてあげようとしたり、切り抜きを渡して調べるように促したりといった、頼まれてもない「してあげる」行為は全てやるべきではありません。
孫が「 他の子と違う 」と感じた時 にやるべきこと
これまでにも述べてきたように、可愛さや心配故に色々と調べたり、子供の役に立とう、子育ての手助けをしよう・・と思うことはあると思います。
それはとても大切ですし、私自身子を持つ親として、自分の親がそう考えてくれていることはとてもありがたいです。
ですが、だからと言って介入して欲しくない面もあります。
ご自身の子育てが始まった時のことを思い出してください。あなたのお子さんがまだ小さかった時、ご自身の両親や舅・姑が色々と口出してきたらあまりいい気持ちもしなかったのでは?と思います。
ですから、あなたもそも立場になってしまわないように心がける必要があります。
ではどうすればいいか。
まず、自分の子供を信じましょう。手探りでも必死に親をやっている我が子を信じましょう。
別の言い方をすれば、放っておきましょう。
そして、聞かれたり助けを求めたりした時に、そのことだけについて手を貸してあげてください。
そして、孫の全てを受け入れてあげてください。理解しろとは言いません。
例えば診断のつくASDだったとして、その経験がなければその子の特性を理解するのは至難の業です。
ですが、「この子はこういう子」と受け入れることはできます。
そう言った子の場合、自分に経験がなければ「孫のため」という行動はとても危険です。ですから、その子のことを受け入れてください。
受け入れる姿勢をみただけで、親であるあなたのお子さんやその配偶者の方は安心するでしょう。
じぃじとばぁばにこうしてほしい
かわいい孫ゆえ「できなことをなくしてあげたい」と考えることは自然です。ですが、その感情が時に孫の親である我が子を苦しめることになります。
孫のためにできること、我が子やその配偶者に対してできることは、まずは見守ることです。詮索をせず、親としての我が子の判断を信じ、尊重し、時に相談相手になってください。
普段自分の言うことを聞かないのに、都合よく相談してくるなんて!と思うかもしれないですよね。
でも、我が子を思うなら、それをやってほしい。
あなたもその子の成長を真剣に考えている人の一人。だから、できる限りの手助けをしてほしい。だからこそ、まずはただ見守ってほしい。
たくさん調べてもいいです。セミナーに参加して知識をつけるのもいいでしょう。
でも、それはその時が来るまで自分の心の中だけにしまっておいてください。
難しいです。じぃじ・ばぁば的に無理難題を言っています。
でも、その子の将来に責任を持つのは親の仕事。人生の先輩であるあなたたちには、お孫さんにとって、自分の全てを受け止めてくれる、大好きな存在になってほしいと思います。
ぜひ、孫が「 他の子と違う 」と感じた時はあえて何もしない、と言うことを心がけてください。