「なぜだと思う?」は逆効果?子どもの思考力を本当に育てる質問への答え方
こんにちは。クリエイティブデザインラボの岩崎です。
インスタのショートでこんなんを書きました。

親は悪気はないだろうけど子供が親に 『なんで○○なんだろう?』
と質問をすると 『なぜだと思う?』
「とすぐ返す親がいる。
実はこれ、私はあまりいい方法と思わない。
ちゃんと意図がありまして。その意図を解説します。
実はこの返し方、多用すると子どもの思考力を奪ってしまう可能性があります。
育児書でよく推奨される方法ですが、使い方を間違えると、子どもは「聞いても無駄だ」と感じ、質問すること自体をやめてしまうのです。
今回は、子どもの思考力を本当に育てる質問への答え方について解説します。
「なぜだと思う?」の多用が子どもの思考を止める理由
子どもが質問する時の心理状態
子どもが「なぜ?」と聞いてくるとき、頭の中では次のようなことを考えています。
- 答えが知りたい
- 話がしたい
- 反応が欲しい
わからないから質問しているのに、「なぜだと思う?」と返されると、子どもは心理的なストレスを感じます。「知らんから聞いとるねん」という状態なのです。
親にとって「楽な返し方」という落とし穴
この返し方が広まっている理由の一つは、親にとって楽だからです。答えを考えなくていいし、相手にしなくてもいい。
しかし、純粋な疑問に対してこの返し方を繰り返すと、子どもは以下のように感じるようになります。
- 「聞いても答えてくれない」
- 「質問するだけ無駄だ」
- 「考えるだけ無駄だ」
結果として、子どもは質問することをやめ、思考そのものを止めてしまうのです。
子どもの思考力を本当に育てる3つの方法
1. まず大人が仮説を立てて答える
「なぜ?」と聞かれたら、「○○かなぁ?」とまず仮説を示してから、「あなたはどう思う?」と促しましょう。
この方法には以下のメリットがあります。
- 子どもが意見を言いやすくなる
- 会話が生まれる
- 「別の考え方もあるんだ」という発見になる
たとえわからなくても構いません。何かしらを伝えることで、子どもの思考の幅が広がります。
2. すぐに答えを教えすぎない
ただし、「○○だからだよ」と即答するのも避けましょう。これもまた、思考の機会を奪うことになります。
ヒントを出しながら、子どもが自分で考える余地を残すのがポイントです。
3. わからないことは一緒に調べる
大人だってわからないことはあります。そんなときは正直に認めて、一緒に調べればいいのです。
「なんでだろう?調べてみようか」と提案し、一緒に調べることで、以下のことを教えられます。
- わからないことを調べる習慣
- 情報の探し方
- 学ぶことの楽しさ
大切なのは「同じベクトルで反応し、一緒にやる」こと。「なぜだと思う?」と逆質問して調べることを押し付けると、子どもは質問すること自体が面倒になってしまいます。
あなたも職場で同じことをされたらどう感じる?
想像してみてください。
仕事で進め方がわからず上司に相談したとき、「う~ん。なぜだと思う?考えてごらんよ」とだけ言われたら?
「マジあの上司使えねぇ」と思うはずです。特に急いでいるときなら、「さっさと答えを教えろよ」と感じるでしょう。
でも、普段から「まず自分の仮説を立てて質問してきて」と言われていたり、「○○は試した?」と具体的なヒントをくれる上司なら、信頼できますよね。
子どもも同じです。 質問するたびに「なぜだと思う?」とだけ返されれば、親への信頼を失い、質問しなくなります。
まとめ:思考力を育てる鍵は「一緒に考える姿勢」
子どもの思考力を育てたいという気持ちは、すべての親に共通するものです。「なぜ?」という問いかけは、思考力を育てるために確かに重要です。
しかし、魔法の言葉など存在しません。
「なぜだと思う?」を多用して楽をしようとすれば、かえって子どもの思考の幅を狭めてしまいます。
大切なのは、一緒に楽しみながら考えること。
- 仮説を立てて会話を生み出す
- ヒントを出して考える余地を残す
- わからないときは一緒に調べる
こうした姿勢が、本当の意味で子どもの思考力を育てていくのではないでしょうか。
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